2008年11月28日金曜日

うさぎのその後


2か月ほど前に二上山の頂上で出会ったこのうさぎ。
その後どうなったんだろう。

人懐っこかったので、おそらく昔は飼われていたと思うんだけど
その辺の草とか食べてたんで、結構野生化していた・・・
雪も降ったし、どこかに穴でも掘って冬眠しているんでしょうか。

近頃ちょっと気になる存在です。

2008年11月26日水曜日

稲盛和夫の実学(残り15冊)

これは読みやすくて面白かった。
自分のなかで、最近の一番ヒットの本です。
2000年に文庫化され、今年までに29刷まで増刷されている
ということが面白い本であることの何よりの証拠です。

本書は京セラの社長として長年ひっぱってこられた稲盛和夫さんの
経営哲学をまぜた会計の本です。

会計は、外部から経営状態を把握するための資料を作るということと
同時に内部からの会社の現状把握するための資料を作るという役割を
もっています。

外部向けの資料は、一定のルールがありそのルールに則ることで、他社との
比較が可能になるためそれを崩すことはできないけれども、内部向けの資料
としては、もっと現実に即したものを作る必要があり、それを活用してより
良い経営を目指していこうと、具体例を交え解説してあります。

稲盛和夫の実学
著 者:稲盛和夫
発行所:日経ビジネス人文庫
出版日:2000年11月7日

会計上常識とされている考え方や慣行をすぐに当てはめるのではなく、改めて
何が本質であるのかを問い、会計の原理原則に立ち戻って判断しなければならない。

結局、目標数値を決め、みんなのやる気をそれに向かって燃えさせる、という
のが経営者のもっとも大事な仕事だということなのです。

すべての経営判断は「人間として何が正しいか」という原理原則にもとづいて
行うべきものと確信している。

2008年11月24日月曜日

弟の結婚式


大阪いってきました!
高校まで一緒に生活してきた弟が結婚するのは、親では無いんだけれど
けっこう感慨深いものです。
同時に家族が一人増えました。

二人とも富山ではなく大阪で生活をスタートします。
年末やお盆に帰ってきたときに、また呑めるのが楽しみです。

IDEA HACKS!(残り16冊)

結婚式に向かうため、大阪までバスで向かったのですが
行き帰り、ひたすら本を読んでました。
つかれた~。

IDEA HACKS!
著 者:原尻淳一、小山龍介
発行所:東洋経済新報社
出版日:2006年7月27日

記憶とは物語に埋め込む作業だ

現場を見る。足で稼ぐ、そして新しい発見をする。

プレゼンの成否をわけるのは内容ではなく、ボイストーンだ

類義語を調べることでアイデアが広がるだけでなく、輪郭線が明確になる
http://ruigo.jp/

「パレートの法則」の比率を世の中の平均比率と仮定して、自分の仕事を
見直し、それ以上の業務パフォーマンスができるように、意識を高めていく。

経営のルール(残り17冊)

同じシリーズで「営業のルール」って本があります。
本当に基本的なことが書いてある本なんだけど、日々の業務の中で意外と
忘れがちなことが多く記載されていて、退職時に引継ぎした後輩の営業へ
贈ったくらい良い本です。

最近の本の選び方は、

①雑誌の書評を参考にする
②ブログやメーリングリストを参考にする
http://yo-shi.cocolog-nifty.com/honyomi/
http://www.mag2.com/m/0000135008.html
③CDのように書店にて直感でジャケット買い
④読んでよかった本の同シリーズもしくは同著者の本

というチョイスをしているのですが、今回は④で買った本です。
本を書くくらい成功している経営者の方は、書いてあることにも共通点が
多いです。

経営のルール
著 者:石野誠一
発行所:明日香出版
出版日:2007年11月15日

2代目や3代目の経営者は、本当に勉強熱心な方が多いが、知識が増えてその
知識に押しつぶされようとしている方を見うけることがある。
もっと大切なことは「活用の技術」である。

会社の中のすべての組織が、「売る!」ということに向かっている会社が強い会社
になれるのである。

「アイディアはアクションから」という言葉がある。
座しているばかりでは、見えないことも、動くことによって見えてくる。

「友情とはバランス・シートだ。お互いにバランスがとれていない人間関係は
長続きしない」(石原慎太郎)

潔きは悲惨を伴う。この原則は、がまんが足りずに、いさぎよい行動に出るのを
戒めている。がまんすべきときには歯をくいしばってがまんし、変わるべきとき
には勇敢に転身する。

2008年11月23日日曜日

明日は

4つ下の弟の結婚式です。
兄弟4人いますが、初めての兄弟結婚式です。
完全に人生のすごろく抜かされてしまいました。。

親族みんなでバスに乗って大阪行きです。
写真撮ったらまたブログにのっけます。

追伸・・

11月中旬に山登りすると言ってましたが、雪が降ってしまった
ため、さすがに登山は厳しそうです。
富山の山はもう真っ白です。

ってことで、来年の春以降に山登り始めようと思います。

2008年11月21日金曜日

日本の統治構造(残り18冊)

やっと読み終わったこの本。
感覚的に日本の政治はどうしようもなくやばいのでは?!という気持ちから
購入に至った本です。

政治の問題は報道にて常日頃、問題点が浮き彫りにされていますが、
現在の日本の統治方法である議員内閣制はどのように生まれ、どのように政党
は生まれたのか、官僚や議会の存在意義を見つめなおし、どうすればこの国の
政治は正しく機能するのか、本書は説いています。

日本の統治構造
著者:飯尾 潤
発行所:中公新書
出版日:2007年7月25日

政党政治家を内閣の主体と考えず、省庁の代表者が集まって内閣を構成すると
いう認識が、戦後日本の独特な議員内閣制を生み出していることがわかってくる。
これを官僚の代理人が集まる内閣という意味で「官僚内閣制」と呼ぶ。

政権の主体として補助者たる官僚を使いこなす大臣ではなく、官僚のお膳立て
に乗って、いわれるままに行動する大臣が出現するのも不思議ではない。
そうでなくても多くの大臣は、議院内閣制における権限委任関係を忘れ、任命
されたとたんに、所轄省庁の代表者として振る舞うことが多くなる。

日本政治において、もっとも基底的な問題は、この政権交代可能な民主制は
どうすれば可能かである。

要望を集約して、政策のかたちに変換する政党独自の機能は、弱かったといわ
ざるを得ない。社会に根を張り、その多様な要求や意見を集約して、体系化して
いく政党、そうした政党が望まれている。

2008年11月18日火曜日

緑と黄色の葉っぱ




イチョウの葉っぱもまっきっきです。

ついに富山ではみぞれが積もりだしました。
たぶん明日には溶けていると思いますが、だいぶ寒いです。

2008年11月16日日曜日

21世紀美術館 in 金沢



金沢の中心街にある21世紀美術館に行ってきました。
高岡は富山の西側にあり、車で1時間くらいで金沢中心街に行けるのです。
意外と近いんですよー。

上の写真は美術館の中にあるタレルの部屋で、同じ日に撮った昼と夜の
空の写真です。

この部屋にいるとなんか不思議な気分になります。

中井さん、全く一緒ですいません。。

ワーキングプア~日本を蝕む病~(残り19冊)

これほんと?
って言いたくなるくらい、貧しい生活をしている人が日本にいるらしい。
老若男女、都市や地方を問わず働く意欲があるのに働けない人がいるらしい。

この本は、若者のホームレス化、地方の状況、中小企業の疲弊、年金問題に
さらされる老人など、それぞれ取材を通じて厳しい現実を報告しているんですが、
正直、僕の周りにはそういう人はいない、と思う。

それとも、いないように見えるだけで実際は思った以上の方がこういった
苦難の状況を過ごしているのか・・
誰しも生活保護を受けていると自ら言う人は少ないだろう。

とくに人の顔が見える地方ではなおさらその傾向が強くなると思う。

考えさせられたのが、日本の法律である生存権に記されている、
「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」
という法に則って、生活保護という制度があるのですが、その保護を受ける
条件として、

1.家や土地、店などの資産を持たないこと
2.親族からの扶養が不可能であること

という条件があるらしいです。
つまり、生活に困ったらある程度、裕福な親族から助けてもらえということ
らしいのですが、地方によっては近親者に迷惑をかけることを嫌うあまり
保護されるより、死を選んでしまう方もいらっしゃるようです。

20代、30代の働き盛りの僕らからすると、今の時代なんでも働こうと
思えばなんとでもなるでしょ?!という思いがあるけれど、実際には少数でも
こういった現実を仕方なく受け入れている人がいる、という事実を頭ごなしに
否定せず、受け止めておく必要があるかもしれません。

この本読むとかなりへこみます。
ブログにUPするかどうか迷いました、がUPしときます。

ワーキングプア~日本を蝕む病~
著者:NHKスペシャル「ワーキングプア」取材班
発行所:株式会社ポプラ社
出版日:2007年6月11日

個人の責任としてだけではなく社会の責任としてこの問題をどのように考え、
対策を講じていこうとするのか、あるいは今の社会のあり方をよしとするのか、
新たな社会の構築をめざしていくのか、その選択は私たち一人一人の決断に
かかっていると強く思う。

兼六園 in 金沢


15日(土)、金沢に遊びに行ってきました!
日本三名園のひとつ、兼六園が夜間ライトアップされていると聞き、
見にいってきました。

昼間の兼六園は何度か見たことがあったのですが、夜の兼六園は
また一味違います。

池の面積が大きい庭なので、ライトアップされた松やモミジが
湖面に映り込み、幻想的な風景が広がっていました。

普段の兼六園は日中しか入場できないので、もし行かれる方は
気をつけてください。

http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/

2008年11月13日木曜日

昼休み




最近めっきり寒くなりましたね。

こっちは朝になるともう白い息が出るくらいの温度になってきました
晴れた日の昼は、ひなたぼっこできるくらい気温も高くなるのですが。

今日は晴天だったため、会社の中庭に実っている柿を一つもらって
地面の上で本読みながらカブりついてました。

うーん。なんか野性的かつリッチな気分。

超訳「資本論」(残り20冊)

うーん、この本は難しかった・・・
マルクスの「資本論」を著者がわかりやすく解説しているのですが
それでも難しかった。

一応、すべて読みましたが、残念ながら頭の中に残った文章は
まったくありませんでした。

やっと20冊読み終わりました。
残り1か月半、20冊頑張ります。

超訳「資本論」
著者:的場昭弘
発行所:祥伝社
出版日:2008年5月1日

2008年11月10日月曜日

おすすめブログ

このブログお勧めです。
たくさん本を出版されている方のブログなのですが、面白い。
たまにネットサーフィンに飽きたとき見ています。

中途半端なアナリストよりよほど本質を突いている気がします。

http://www.randdmanagement.com/index.htm

このブログはイタリア行く前にgoogleでいろいろと調べていた
時に見つけました。

1か月行って向こうの空気を吸ってきましたが、これもあの国の
本質を突いていると思います。

http://www.randdmanagement.com/c_econom/ec_116.htm

ビッグプロジェクト~その成功と失敗の研究~(残り21冊)

奈良の大仏、姫路城、黒四ダム、東海道新幹線。
古代から現代に至るまで、科学技術と人類の英知を結集して成功を収めた
ビッグプロジェクトには、いずれも共通の要因があった。

そして、「もんじゅ」や「チャレンジャー」の事故のように、重大な失敗
が起きた場合にも・・・。自らも「核融合研究」というビッグプロジェクト
を率いてきた二人の科学者が描く、「科学と人間と社会」の物語。

という本です。

この本に描いてあるプロジェクトの1つ、富山にある黒四ダムの
プロジェクトは完成までに作業員が殉職者として170人以上も
亡くなられたそうです。

それでも諦めずやり遂げたプロジェクトはどのように遂行された
のか興味があり、本書を読んでみることにしました。

ビッグプロジェクト~その成功と失敗の研究~
著 者:飯吉厚夫、村岡克紀
発行所:新潮新書
出版日:2008年5月20日

大事業成功の「必須の条件」として、次の三つが共通していることに
気づきました。
一、時代の要請が強いこと
二、リーダーに高い志と気概があること
三、ものづくりの技術陣のレベルが高いこと

満々たる水をたたえる黒部湖。
毎秒10立方メートルの水が「観光放水」されて、観客の目を楽しま
せています。
(余談ながら、その水を発電に用いれば、毎日1000万円分の電力
を生むことになるそうです!)

ほとんどのビッグプロジェクトは、目的を達成するまでの段階で、
多くの不確定要素に遭遇します。それをどう克服するかには、高度
に科学的ないし技術的な判断が必要です。すなわち、ここでは一般
の行政組織のように、「規則に則って間違いなくやる」のとは
違ったリーダーシップが必要なわけです。

2008年11月8日土曜日

出張とゴルフ


金曜、土曜と新潟へ出張いってきました!

取引のある顧客(照明施設とか建材とか販売している会社)の工場
見学会があり、本当は父が行く予定でしたが、「お前行ってこい!」
と言われ行ってきました。

やっぱり大手の工場はぜんぜん違う。
活気もあるし、若い人がたくさんいるし、ほんとうらやましい。
だいぶ道のりは遠いですが、こんな工場を目指したいです。
先ずは商品開発かなー。

金曜は新潟の旅館に宿泊して、翌日はその会社の人とうちのような
会社の人たちと一緒に10人くらいでゴルフへ。

ゴルフは相変わらず全然うまくならない。
センスないのかな・・
スコアは129でした。

ただ、最も飛ばした人に贈られるドラコン賞Getしました。
たまたまクリーンヒットした今日一番のショットがドラコン対象のホール
に出たので、あれはほんとラッキーショットでした。

前の会社で営業やってた頃に先輩方に教えてもらったゴルフが生きてます。
おかげ様で社外の方と交流を深めるゴルフもできるようになりました。
ありがとうございます。感謝してます。
辞める時にもらった、パターも帽子も服も全部使わせてもらってますよー。

帰りは東三条から北陸本線で高岡へ。
駅弁食べたくなって、富山名産のマス寿司買って列車の中で食べながら
帰りました。
マス寿司、たまに食べるとうまいんだよなー。

2008年11月7日金曜日

富山県の山(残り22冊)

富山県の山
著 者:佐伯郁夫
発行所:山と渓谷社
出版日:2004年3月10日

山に富むと書いて、逆にしたら富山になります。
その名の通り富山県は山が多い県です。
ってことで今度、山登りしてきます。

この本読んだのは登山の事前学習です。
登れる山が県内に60もあるそうです。

こっちの人だったらわかると思いますが、イオックス・アローザがある
医王山に登ろうと計画中です。
たぶん11月中頃行ってきます。

登ったらブログで報告します。

2008年11月5日水曜日

日本の優秀企業研究(残り23冊)

先日ブログで紹介した、ビジョナリーカンパニーという本がありますが、
この内容は日本版ビジョナリーカンパニーでした。

特定の条件に絞って、優秀な企業とそうでない企業を選び、その違いは何から
生まれているのかを調べ、本書で報告しています。

日本企業に絞って書いてあるので、ビジョナリーカンパニーよりは読みやすい
気がします。

日本の優秀企業研究
著 者:新原浩朗
発行所:日経ビジネス文庫
出版日:2006年6月1日

米国では雇用の流動性が高いのは事実であり、会社は成果の不十分な社員を
解雇して、面接の結果能力の高い人間であればその人を雇う。
つまり、社員は社内で競争しているだけでなく、社外とも競争させられている。
だからこそそれに耐え抜いて生涯務め抜いた人間は誇りをもっている。
「結果的終身雇用」による経営者の選抜である。

企業が常に存続の危機にあることを社内で顕在化させる文化があるかないかは、
優秀な企業とそうでない企業の大きな分かれ目となるのである。

筆者は、企業文化は二つの条件を満たしていなければならないと考える。
第一の条件は、企業文化の指し示す従業員の行動目標と経営者あるいは企業の目標
とが同化していなければならないということである。
第二の条件は、ここの従業員がある事態に直面したとき、その企業文化に従えば
経営者と同一方面での判断を自らの判断で容易にできるものでなければならない
というものである。

コーポレートガバナンスの要諦は、「制度」ではなく、「使命感」である。

優秀企業の企業像とはいかなるものか、筆者なりの結論をひと言で言えば
「自分たちが分かる事業を、やたら広げずに、愚直に、真面目に自分たちの頭で
きちんと考え抜き、情熱をもって取り組んでいる企業」

2008年11月3日月曜日

能登釣り紀行





翌日は釣りへ。
歩いてすぐ近くの箱江って入り江でイカダ釣りをしてきました。
いつもの小物ではなく、大物狙ってたんですけど全然釣れずじまい。

本命どころか、ヒトデとか海ケムシとか釣れる始末でした。
海ケムシは気持ち悪すぎてお見せできません。

でもイカダで海に浮かんでいるだけで気持ちよかったなー。

海大好きです。

下の写真は釣ったイカではなく、夕食のとき捌いてもらったイカです。
こんなのが釣れたら楽しいんだけどな。

能登グルメ紀行




「食事がおいしいから能登へいこうよ!」

って親に誘われて旅行行ってきました。
正直、初めはあんまり行く気になれなかったのですが、
行ってよかった!

海の幸がやばい。
うますぎる!

すべて地のもので、焼きガニ、焼きアワビ、焼きホタテ、焼き牡蠣
本気でうまーでした。

その他にも、アオリイカが生きたまま出てきてそれを捌いて
くれたり、久しぶりに豪華な飯を食べました。

東京の人が来たらここに連れて行ってあげたいなー。

2008年11月1日土曜日

お気に入りの場所





今日は釣りをしながら、サブプライムの本を読んでました。
コーヒーを魔法瓶に入れて、マイカップを持って砂浜で読書。
気持ちよくて、最近一番好きな場所です。

今日はちょっと波が高く、魚は3匹しか釣れませんでした。
そろそろ季節が外れてきているのかな。

サブプライム後に何が起きているのか(残り24冊)

前にブログで紹介したサブプライム問題とは何か、の続編になります。
出版は2008年4月のため、主に2月頃の情勢を交えてその後の状況を書いています。
おそらく今とはまた違うはずです。

著者がブログを書いているので、その後の状況はこちらのほうが詳しいと思われます。

http://www.doblog.com/weblog/myblog/17202

あと本日、欧州、米に続いて日銀も協調利下げに踏み切りました。
http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh200811010082.html

サブプライム後に何が起きているのか
著 者:春山昇華
発行所:宝島社新書
出版日:2008年4月24日

◎格付け会社は証券会社に依頼されて格付けしていた。

格付け会社は、格付けに必要なインプットデータを、依頼者である
証券会社からもらっていた。
そして格付けを付与することで、依頼した証券会社から報酬をもらう。
お金をくれる相手に厳しい評価を下すことは、誰にとっても難しい。
こうした関係性から、「トリプルA」は証券化商品に大盤振る舞いされたのだろう。

◎不良債権の処理方法

解決方法はすでに決まっている。
長短金利差を拡大させて、金利差によって得られる利益を金融機関に与えることだ。
そのためには、短期金利(FFレート)を大幅に引き下げることが重要だ。
おそらくITバブル崩壊後の低金利時代のFF金利1%と同じかそれ以下、
つまりゼロ金利まで下げる必要があるだろう。

◎日本経済のピーク

日本経済のピークは1988年ととらえている。
1人あたりの国民所得の世界順位のピークは93年だった。
労働人口(15歳~65歳)のピークは96年で、総人口のピークは2004年だった。
これらの指標は、日本の緩やかな衰退を裏付けている。

◎日本が国際競争力を失わない手段

過去の日本の製造業が保持していた競争力を失わないためには、
手段はもはや2つしかない。
ひとつは、徹底した効率化によるトータルでのコストで競争力を向上させること。
もうひとつは、まったく他者が追随できないような製品を提供することである。
前者の道を究めたのがトヨタなら、後者の道を開拓したのが任天堂だ。

◎著者の思い

日本が復活し成長するには、社会を引っ張るリスク・テイク族を増やさなければ
いけない。
失敗を恐れず、何度でもチャレンジすることを後押しする社会になるべきなのだ。
かつて経済大国と呼ばれた日本。
再び日出づる国として世界に羽ばたくために、私もチャレンジを続けていきたい。