2008年11月26日水曜日

稲盛和夫の実学(残り15冊)

これは読みやすくて面白かった。
自分のなかで、最近の一番ヒットの本です。
2000年に文庫化され、今年までに29刷まで増刷されている
ということが面白い本であることの何よりの証拠です。

本書は京セラの社長として長年ひっぱってこられた稲盛和夫さんの
経営哲学をまぜた会計の本です。

会計は、外部から経営状態を把握するための資料を作るということと
同時に内部からの会社の現状把握するための資料を作るという役割を
もっています。

外部向けの資料は、一定のルールがありそのルールに則ることで、他社との
比較が可能になるためそれを崩すことはできないけれども、内部向けの資料
としては、もっと現実に即したものを作る必要があり、それを活用してより
良い経営を目指していこうと、具体例を交え解説してあります。

稲盛和夫の実学
著 者:稲盛和夫
発行所:日経ビジネス人文庫
出版日:2000年11月7日

会計上常識とされている考え方や慣行をすぐに当てはめるのではなく、改めて
何が本質であるのかを問い、会計の原理原則に立ち戻って判断しなければならない。

結局、目標数値を決め、みんなのやる気をそれに向かって燃えさせる、という
のが経営者のもっとも大事な仕事だということなのです。

すべての経営判断は「人間として何が正しいか」という原理原則にもとづいて
行うべきものと確信している。

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