2008年12月1日月曜日

旭山動物園の奇跡(残り14冊)

従来の動物園の展示方法である、珍しい動物がいてそれを見せるという
やり方が、現在の多様な娯楽施設に負け、動物園が衰退していく中、どう
変えれば旭山動物園に人が来てくれるようになるか、経緯が描かれています。

この動物園を見たのは、確かかなり前のズームインだった気が
するのですが、その当時かなり驚いたのを覚えています。

初めてテレビで見た時は、すでにペンギンの水中ドームや、白熊のプール
など人気スポットができていて、人が来たくなる動物園だと理解できたの
ですが、その形になるまでの考え、想い、苦労はわかりませんでした。

この本はそこに至るまでの何十年が描かれてます。
やっぱり成功する組織って、ビジョナリーカンパニーの考え方して
いるんだよなー。

旭山動物園の奇跡
発行者:片桐松樹
発行所:株式会社扶桑社
出版日:2008年6月30日

私たちの考える理想の動物園は、動物が幸せに暮らせて、それを
見ているお客さんも幸せになれる施設。
そして、私たち人間が動物への恩返しとして、彼らが地球から
絶滅しないようにするための働きをする施設というものでした。

わたしの持論は「努力は報われないかもしれない。しかし、努力しな
ければ、絶対に何も生まれない。」ということ。

廃園の危機に立ち向かっていた私が思うのは、「どんなものでも、
社会が必要とするもの、意味のあるものはなくならない。」

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