2008年12月10日水曜日

本質を見抜く力(残り9冊)

スクール楽しかったー!
夜に汗流すの気持ちいい!
また来週のテニスが待ち遠しいです。

さて、本書はタイトルそのままで特に環境、食糧、エネルギーについて
焦点を絞って、いまどのようなことが起きていてその本質は何なのかと
著者の対談形式でまとめてあります。

どちらかというと、温暖化は一概に悪くないとか、一般に思われている
事柄と違った方面で議論が進んでいきます。
物事を違った方面からデータや過去の事例などで、多面的にみていくので
一方通行の考えにならずに考えさせられる本でした。

京都議定書は議長国としてイニシアティブをとっていくところで、
日本ははめられたとか、諸外国の目的は実は排出権取引で日本にお金を
ださせるのが目的だったとか、ん?ってなる話も多いです。

京都議定書が本当に排出権取引が目的だったとして、日本がはめられた
として国益が損なわれていても、このはめられ方はいいと思う。
著者はくやしそうに本書で語っていますが、これっていいと思うんだよな。

少なくとも、日本は国益だけでなく全体最適を考えて動いていたはずで、
その結果はめられたとしても、世界中探してもどこの国がそういう国益に
反した動きができるか。

日本のかなり大きな弱点だと思うけど、そのお人よしなお国柄はいいとこ
でもあると思う。全部が全部、すべて自分の利益だけ考えていってたら
それで世界がぐちゃぐちゃになってしまうでしょ。

そんな日本好きです。

って感じで読みながら考えることができるので、もしよかったら読んでみて
ください。なかなか面白いですよ。

本質を見抜く力
著 者:養老孟司、竹村公太郎
発行所:PHP新書
発行日:2008年9月30日

何かをやりとげようと思ったら、敵をつくらないことです。
味方は少なくてもいいのですが、敵を作るとその敵に対応するエネルギーが
必要になり、前向きな自分のやりたいことへのエネルギーを消耗させてしまいます。

以前は情報が限られていて、たとえば完了しか情報をもっていないということが
あって、新聞には正しい情報を伝えるという大事な任務が負わされていた。
しかし、いまは情報がそこらへんに転がっている。そうすると、新聞の仕事も情報
を伝えるというより、読者を喜ばすための情報をつくるという方向に変わったのでは
ないかと思います。

霞が関の役人がどこの産業分野にロイヤリティをもっているかということは、
個別省庁の天下り先を見ればわかります。
農水省のエリートは農家に天下ることはない。ですから農水行政をやっている人の
ロイヤリティは農家にはない。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

遂にカウントダウンですね!!

私もryoさんの考えに同感です。お人よしは不安要素かもしれませんが、なかなかできないことだと思います。だからこそ大切にしたい日本のお国柄。

目標達成の報告、心待ちにしています^^

ryo さんのコメント...

そうなんだよ。
残り9冊!

31日までには何とか読み切れると思う。
って油断しているとまずいんだよなー。

そうそう、こういう分野のお人よしはいいと思う。
全部が全部お人好しだとまずいけどね。
日本って、きっといろんな意味で余裕がある国なんだよ。

だからこういうことができるんだよね。

山田 豊 さんのコメント...

■豪 CO2削減で慎重な目標-サブプラムローンと排出権取引の失敗が重ならなかったことはまさに人類にとって僥倖か?
yutakarlson
yamada.yutaka@gmail.com
http://yutakarlson.blogspot.com/2008/12/blog-post_16.html
こんにちは。オーストラリアのCO2削減目標下げたこと妥当だと思います。多くの人があまり気づいていないようですが、地球温暖化二酸化炭素説にもとづく、排出権取引が今よりももっと普及していたらと思うと、背筋がゾッとします。排出権取引は、はっきりいって、サブプライムローンと同等もしくはそれ以下の低劣な金融デリバティブ商品です。もし、排出権取引がサブプライムローンのように証券化され、多数の取引がなされていたとしたら、そうして、サブプライムローンと同時期に同じような問題を引き起こしていたら、今の金融危機などはるかに上回る大恐慌になっていたかもしれません。意味のない排出権取引など破棄すべきです。今や人類にとってほとんど意味のない地球温暖化二酸化炭素説ならびに温暖化災厄説の呪縛を解き放ち、人類にとってより良い選択をするときです!!