2008年12月27日土曜日

ブルーオーシャン戦略(残り5冊)

さすが名著です。
しばらく経ったらまた読み返したいと思います。

それぞれの業界にて、シェア争いや売上などの血みどろの戦いを繰り広げて
いる既存の市場を「レッドオーシャン」と名づけ、その対極として未開拓で
だれも手をつけたことのない新しい市場を「ブルーオーシャン」と本書では
呼んでいます。

企業はシェア争いや売上規模の争いを行い、その利益を高めようとしますが、
それはどんどん血みどろの戦いとなって、結果として利益を少なくしている。
それを打破するには、新たな市場を自ら創るしかありません。

日本で比較的身近にブルーオーシャンを創造した企業は、「QBハウス」
という理容業界の企業と説明してあります。
よく駅の中にある1000円カットのお店ですが、見たことあるでしょうか。

成熟産業である、理容業界で従来の慣行を問いなおし、顧客へのサービス
として増やすべきもの、取り除くべきもの、新たに付け加えるもの、
減らすべきもの、を整理し新たな顧客層を取り込んだ見本となる企業です。

増やすべきもの: 待ち時間、カット時間の短縮、1000円カット
取り除くべきもの: おしゃべり、シャンプー、マッサージ
新たに付け加えるもの: シャンプーをなくすエアウォッシャー
減らすべきもの: スタッフの数

このようなブルーオーシャンを作り出すにはどのような手法で臨めばいいのか、
具体例を交えて説明してあります。

ブルーオーシャン戦略
著 者:W・チャン・キム、レネ・モボルニョ
発行社:株式会社ランダムハウス講談社
発行日:2005年6月22日

①代替財や代替サービスを提供する業界に目を向ける
②さまざまな戦略グループを見渡す
③従来とは異なる買い手グループに目を向ける
④補完財や保管サービスを見渡す
⑤機能志向あるいは感性志向を問い直す
⑥時間軸を長くする

Q1.業界常識として製品やサービスに備わっている要素のうち、取り除くべき
ものは何か。
Q2.業界標準と比べて、思い切り減らすべき要素は何か。
Q3.業界標準と比べて大胆に増やすべき要素は何か
Q4.業界でこれまで提供されていない、今後付け加えるべき要素は何か

感性志向から徹底した機能志向への転換

偉大なアイディアは、天賦の才能から生まれるというよりは、現場に足を運び
競争の土俵を問い直すというプロセスを通してもたらされる

組織面のハードル
第一のハードルは、従業員たちに戦略変更の必要性にいかに目覚めてもらうか
第二のハードルは経営資源の不足
第三のハードルは従業員の士気
第四のハードルは社内政治である

非重点領域がどこにあるかを見つけ出して、そこから経営資源を引き上げるのも
リーダーの仕事である

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